スーパーに買い物に行くと一年中トマトやキュウリが売っています。温度管理がされたハウスで作られているのです。本来であれば夏野菜なので、今の時期に食べることは出来ません。しかし、技術が進み季節外れでも作れるようになっているのです。
温度管理は果物の保管にも影響してきます。露地で育てられている果物は、特定の季節でしか食べることは出来ません。しかし、時期をずらすことが出来るなら値段を上げることが出来ますし、収入を上げることも可能です。そこで必要になるのが温度管理の技術です。
果物の中には冷蔵保存が苦手なモノもあります。冷やし過ぎると品質に影響が出るのです。例えば、梨ですが長い間保存が難しい果物でした。収穫したらすぐに出荷して売る必要があったのです。
最近では、梨の品質に影響を与えない温度がわかり、適切な温度で保管するなら長期で保存が可能になっています。そうすることで消費者も従来よりも長い期間、梨を楽しむことが出来るようになったのです。もちろんのことですが、温度管理の技術と精度は非常に大事になってきます。適切な温度で保管することで、腐敗を避けることが出来、美味しさを保つことが出来るからです。
スーパーで買い物をする時に季節感を感じにくくなったかもしれません。いつでもいろいろな野菜や果物を食べられるというのは贅沢な話です。それでも、旬の時期に食べる野菜や果物は栄養価も高く味もいいですから、季節を意識して買い物をすることも大事だと言えるでしょう。