湿度計の正しい使い方は、直射日光が当たったり水が掛かる場所を避けて、風通しの良い場所に設置するのが基本です。センサーが直射日光にさらされると温度が上がり、精度に狂いが生じて正確に湿度を測定することが難しくなります。いくら防水であっても、水が掛かると湿度計のセンサーは空気中の湿気の測定ができなくなるので、水しぶき程度であってもご法度です。また湿度計は安定した場所に設置すること、センサーを振り回したり落とすなどの衝撃を与えないことが注意点となります。
外づけタイプは小さい子供やペットのおもちゃになりかねませんから、子供や動物の手の届かない場所に保管するのが正解です。湿度計のセンサーは凍結や加熱など、極端な温度と状態の変化を苦手としているので、冷凍庫に入れて氷漬けにしたり火の近くで使用しないことが大切です。マイナスの環境にも対応する湿度計であれば、冷凍庫でも使えるイメージですが、センサーが凍る状況は想定していない製品が大半です。つまり、水に浸したり掛かる状況が発生してそのまま凍ってしまうと、破損して使えなくなる恐れがあるわけです。
加熱も厳禁ですし、例えば水に濡れたり水溜まりに落としてしまったからといって、ストーブの温風を当てたりドライヤーを近づけて乾かそうとするのもNGです。火で炙るのは論外ですが、これは温度計にも当てはまる共通の注意点ですし、常識的に考えて問題なのは明白ですから、水濡れや水没が発生しても安易な判断や選択を行わないことが大事です。